遺書、もしくは 足あと。

カノウイノリの独白です。重たい感じですみません。

日光の三猿にはなれないけれど。

今年は初のe-Tax利用で、自分史上最ラクの確定申告が終了した。

お試し程度の気分で入力したら「あら還付♪」てな感じでそのまま前倒し申告。

これで例年より相当早くに振り込まれるらしいから、有難い限りである。

 

「最ラク」なのは、e-Taxが諸々の添付書類が省略できて、印刷も郵送・持参も不要なのもあるけど、一番の要因は、ID・PW方式で利用申請手続きしたから。

 

どうにかしてマイナンバーカード普及させたいお国の手先は「I pass方式は暫定」って言ってるけど、その割に正規の(マイナンバーカード+カードリーダライタ方式の)方が、いろいろシステム的に追っついてないし、なんでその正規の方式ありきなのか、税務署職員もわからんらしい(手続き時の証言)。

 

申告者への利便性というより、本来方式の開発遅延をどーにかする落としどころ=時間稼ぎが「開発工程的に負荷の少ない暫定方式」なんじゃねーかと訝ってるけど、まぁきっとエンジニアは頑張ってる、と思う。

 

真相はともかく、私はラクできたので今回はよしとする。

そしてこのまま「暫定」の断りが消えることを願う。

 

閑話休題

タスク処理において「実作業者がラク」は結構な正義だと思ってる。それがミスやロスを防ぐから。


そこに沽券やプライドや累積投資の無駄論とかいらんでしょ。その前にソロバン弾いとけって話で。

 

日本の生産性の低さは、稼働してない高給取りとやっつけPM(別にシステム関連に限らず全てのプロジェクトマネジメントね)が、累々たる屍の山を方々に築いてるから…と言われても不思議はない程度にはテキトーだと思っている。

 

それは別にスピード命のスタートアップとかベンチャーとか称される集団が、実のところ投資回収を急ぐ/急がされることで見切り発車を乱発してるのを「トライアル」やら「テスト」やらの名の下に大手振っちゃってる、とかも含まれると思っている。

もちろん昼行灯の人々よりは確かに「動いてる」とは思うけど、生産性が高いかといえばまた別問題な気がする。

 

世間に顔と名とオピニオンを売ることも生産のうち、ってことならアレですけど、それが売上や利益を生んでるのかは、スナップショットでは判断しきれんしね。

実績に対してそういう余禄がついてくるまでは、むしろその活動は営業経費と言って差し支えないと思われる。

 

だからキーマン消えたら膿の露天掘りですか?みたいな散々な業績や不祥事を叩き出したりするわけで。別にキーマンのチカラじゃなく話題バブルだった、ってことでしょ。

キーマンのチカラで現場の足腰しっかりさせてりゃ、そこそこ持つ屋台骨は組んでるでしょうに。

 

とはいえ「生産性」ってワードがもうなんかちょっとねぇ、とも思う。

何をもって「生産」なのかと。

 

最後は誰もが同じ尺度で見れる「カネ」のモノサシをあてがうんだとしても。

やっぱり時間のモノサシは会計年度単位とか、それを細切れに見せたスナップショットに過ぎなくて。

 

動きのあるものをどっかでパツンと切り取っても、その「時間の尺」におさまらんものごとと、カネに化けない値打ちは結局炙り出せないからね。

 

その尺度におさまらん人々、ものごとからもいろいろと学んできた身からすれば、そりゃ今さら測れるモノだけ見ろと言われても…である。

 

見ちゃったもんを見てないとは言えない。

 

でもなぁ。この尺を自在にあてがって見られる人々の「瞬間盲目芸」みたいなあのスイッチの入り方はやっぱりよくわからんし、なりたいとも思わない。

別にビジネスのカネだけ考えて生きてきたわけでもなかろうに。

 

だからって「カネなんて不浄」扱いする人々も、尺度は違えど不自然なことには変わりなく。

 

いちおうヒトと、その棲息域に関わる諸々を滅ぼさない前提で活動してるんなら、ヒトの自然な営みの中に答えがあるの、もうちょっと信用してもええんちゃうかなぁ、と思うんやけど、口でそう語って(「騙って」とするべきか)、頭は実質ソロバンだけ、自分を偽ってることすら無自覚、みたいな風景にはよく遭遇するので、どう接点持てばいいのやら、である。

 

いちおう、一人ひとりのヒトとして接してくと、何となく「見ないようにしてる何か」の存在を感じる時はある。

けど、私だけに見えてても意味ないからね。ご本人が見ようとしない限り、存在してもそこには「ない」わけで。

 

まぁ自分とて同じゆえ、こーゆーのを綴りつつも「これはバイアスかかっとるわー」と半分思ってはいて。だから発掘と現場検証しに行くんだし。

 

まぁ自らに希望を持つためにも、接触を諦めるな、ってことかなぁと。

絶望しきるまでは希望。

 

まぁそれも、成功するまでやめない、ってどっかのビジネスオーナーやら研究者やらのメンタリティと一緒っちゃあ一緒か。

 

なら「それが何でどこか」はともかく、接点も合意点もあると、今のところは信じるとする…ほかになし、である。